愛する人の家族、自分の親、可愛がってくれた祖父母。
みんなといつまでも元気に楽しく過ごせたら一番良いのですが、厚生労働省が発表した「2017年患者調査の概況」によると
- 高血圧性疾患 993万7,000人
- 脂質異常症 220万5,000人
- 糖尿病 328万9,000人
- 心疾患 173万2,000人 (高血圧性のものを除く)
- 悪性新生物 178万2,000人
- 脳血管疾患 111万5,000人
- 慢性腎臓病 39万3,000人
と生活習慣病の患者さんの割合が多く、同省が「2016年発表の我が国の健康寿命と2017年に発表の平均寿命」は
男性の健康寿命 72、14歳
平均寿命 81、09歳
女性の健康寿命 74、79歳
平均寿命 87、26歳
と健康寿命と平均寿命の差は約10年も間があることが見てとれます。
また、その期間は、家族、医療機関、特別養護老人ホームなどの手助けが必要な時期となります。
特別養護老人ホーム選びはどうするの?
平均寿命の差約10年間、その約10年の間には様々な出来事が起こることがあります。
例えば
- 認知症が進んだ。
- 排泄がうまく出来なくなった及び介助が必要である。
- 介助者が仕事や遠方にいてお世話が中々出来ない。
など各家庭それぞれの悩みに直面することも出てくるでしょう。
そんな時にあなたには、相談できる方はいますか?
そしてその方は、具体的にあなたの助けになってくれそうですか?
お話を聞いてもらうだけでスッキリするのなら良いのですが、認知症や排泄関連などの症状が進んできた時に一人で介護するのが負担だなと思い始めたら、あなたの自身の心と体の健康のためにも必要な介護保険のお話をしたいと思います。
介護保険って具体的に何ができるの?どう使うの?
「介護保険とは」
40歳になると「介護保険」加入が義務付けられており40〜64歳までの加入者は、加入している健康保険と一緒に徴収されます。
保険料の決め方は各健康保険組合によって違いがありますので、一律同じ料金という訳ではありません。
「サービスを受けられる人(被保険者)って?」
被保険者には「第一号被保険者(65歳以上の方)」と「第二号被保険者(40歳から64歳迄で特定16疾病により介護認定を受けた)」の分類があります。
「第一号被保険者(65歳以上の方)」には一人ひとりに被保険者証が郵送されてくるのに対し、
「第二号被保険者(40〜64歳まで)」の方には通常発行されませんが、特定疾病に該当する場合は「介護認定」された後、発行されます。
介護サービスを利用する場合は、まずお住まいの市町村の介護保健担当の窓口に行き役所の窓口で日程調整をします。
役所から依頼された担当者が本人の日常生活の状況を伺い、身体機能や認知機能のチェックをし、1か月程で認定されます。
「要支援」が認定されたら地域包括センターに相談し、「要介護」が認定されたら「ケアマネージャー」に相談します。
ケアマネージャーってどこにいるの?
「ケアマネージャー(介護支援専門員)」は、要介護者等からの相談に応じ、介護サービスが必要な人とサービス事業所をつなぐ調整役です。
ケアマネージャーは介護サービスを受けることができる事業所にいますが、どの施設が良いかわからない時は自治体の地域で活動しているケアマネージャーのリストをもらえるので、それを見ながら電話します。
ケアマネージャーは他の事業所のケアプランも作ることができますし、合わなければ変えることもできるので安心ください。
特別養護老人ホーム選びは口コミや評判をチェックすべき?
「特別養護老人ホーム」は簡単に説明すると、介護を受けながら長く生活する施設です。
そういった点でリハビリをして在宅復帰を目指す「介護老人保健施設(老健)」と大きな違いがあります。
気になる口コミや評判ですが、個人的には絶対にチェックすることをオススメします。
現在、特別養護老人ホームは待機中の方が多く、運が良くすぐに入所できたとしても、合わないからコロコロ変える事が難しい為です。
例えば
- 便が明かに漏れていても時間まで変えてくれなかった
- 夜中に叫ぶ人がいる
など、ご入居するご本人が長期に渡って、不快な思いをする事になり兼ねない施設が存在することも事実です。
義母が介護職で話に聞いたのが、便を壁に塗る方や叫んで威嚇する方もいたため、そういった面で苦痛な思いをする恐れがあります。
長く暮らす事を想定して、自分だったら「この特別養護老人ホームに入りたいか」というのを念頭に探してあげて下さい。
勿論、良い施設もいっぱいありますのでしっかりチェックしましょう。
特別養護老人ホームを探すときのポイントや選び方
特別養護老人ホームは、沢山ありますがそれゆえに探すのが大変ですよね。
ケアマネージャーに聞くのも良いですが私のオススメは、
「介護のホンネ口コミサイト 老人ホームマップ」です。
探すときのポイントとしては、知り合いが施設に勤めている、または、入所させているなどの場合のようにお話が聞ける環境であれば良いのですが、周りに特別養護老人ホームに詳しい人がいなければ、こういった口コミサイトを利用するのも良い方法だと思います。
他にも
「介護のホンネ」
というサイトもありますので、地元で聞ける状況にない方はぜひ、御利用ください。
私個人的には、特別養護老人ホームの施設選びのポイントの裏技として「求人のチェック」をします。
待遇や環境の良い特別養護老人ホームは、入居者様も職員も安定していて求人がほとんどないため、気になる特別養護老人ホームを見つけた時には、常に求人募集をしている事業所でないかをチェックする事をお勧めします。
どこの事業所も人員不足ですが、一年中求人募集している様な特別養護老人ホームは、働きたい人にも、入居したい人にもあまりお勧めしません。
特別養護老人ホームを選ぶ時にショートステイを利用してみる方法とは
「ショートステイ(短期入所生活介護)」を利用するための条件は、特別養護老人ホームの場合、
- 要支援1,2(介護予防)●要介護1~5の方が利用できます。
通常、自立(非該当)の方は利用できません。
料金は、介護度によって異なりますが、食事など介護保険外の料金を含めまして、全額でおよそ2500円~6000円のところが多いです。
「申し込み方法」
申し込みについては、まずは、ケアマネージャーに相談します。
ショートステイは、1~2か月前には予約を取らないと利用できないことがほとんどです。
特に、ゴールデンウィークや年末年始など予約が取りにくい時は、ケアマネージャーがアイドルグループのコンサートチケットを取る勢いで電話してくれる事も少なくありません。本当に感謝ですね!
本格的に入所する前に、気になる特別養護老人ホームにショートステイしながら、雰囲気やご飯、清潔感などしっかりと確認しておくと、「後々、もっとちゃんと調べてあげれば良かった・・・。」
など後悔を防ぐことができますので、焦らず積極的に利用してみましょう。
病院からの退院が決まったが、自宅での介護は難しいという場合もありますよね。
例えば、寝たきりになってしまった、または、胃ろう(胃に穴をあけて直接栄養を流し込む)にしたなどの場合、特別養護老人ホームに入るまでの間、介護老人保健施設(老健)に入所する方がほとんどです。
「老健」は、比較的待機者が少ないため、スムーズに入居できる場合がほとんどですので長期で入居する「特別養護老人ホーム」を選ぶ際は、ぜひ、じっくり考えて入居するご本人様の負担を軽くしてあげられるように私たち家族が努めましょう。
さいごに
どんなに頑張っても、いっぱい色んな事をしてあげても介護していた家族が亡くなった時、何かしらの後悔が残ることもあります。
家族のために自分がしたことに囚われて、あなたがいつまでも苦しまなくていいように、今しっかり探してあげてください。
目をつぶっていても、意識が無くなったとしてもあなたがしてくれたことは、きっと分かっていますよ。
あなた自身が疲れてしまわないように、息を抜ける時は無理せずに休んでくださいね。
いつも本当にお疲れ様です。
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