最近では犯罪ドキュメンタリーや刑事ドラマなどでも取り上げられ、
臨床心理士という職業は、少しずつ慣れ親しんだものになりつつあるように思えます。
ですが、認定心理士はいかがでしょう?
デリケートな内容を扱う職業だからこそ、スポットを浴びる機会は少なく、閉鎖的なイメージもぬぐえないものです。
認定心理士と臨床心理士の違いやお仕事について、紹介をさせていただきます(*^^)
認定心理士と臨床心理士の違いは何?就職しやすいのはどっち?
まず、就職のしやすさで言えば「臨床心理士」という声が多く上がるかと思います。
ではそれはなぜか?
まずは認定心理士と臨床心理士の違いからお話ししますね。
認定心理士とは?
”心理学の基礎資格をしかるべき方法で習得しましたよ”という証明であり、資格試験はありません。
大学で資格取得に必要な勉強をし、「公益社団法人日本心理学会」に資格の申請・申請費用の支払い(4万円)をして、資格を付与されます。
難易度としては、そう高くはありません。
臨床心理士とは?
国家資格であり、受験にも以下の基準を満たしていなければならず、難易度は高めです。
<受験資格:日本臨床心理士資格認定協会より>
・指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
・諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
・医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者 など。
このように、認定心理士は大学卒業で取得し、臨床心理士は大学院卒業で受験資格を取得、
といった大きな違いがあることから、難易度の違いが分かりますね。
それが”専門性の高さ=就職のしやすさ”とも言えると思います(^^)
臨床心理士の資格は大学に通いながらでも取れる?
上記からも分かるように、大学院卒業後に受験資格が得られるため、
「大学(認定心理士取得) → 大学院卒業 → 臨床心理士試験」といった流れになります。
ストレートに大学院を卒業して臨床心理士試験を受験する方もいますが、社会人として働きながら、受験する方が多いように感じられます。
それもかなりハードです(;’∀’)
なぜなら、この資格試験はとても難しいからです。
試験は1次試験(設問・論文)、2次試験(面接)とあり、合格率は60%を切ります。
通常の資格試験ならば普通の合格率ですが、
専門的な勉強を最低6年続けた場合の合格率となりますから、超難関と言えるでしょう。
臨床心理士の仕事の種類は多い?
一般的にイメージされるのは、医療機関だと思います。
ですが、臨床心理士の仕事は多岐に渡っており、様々な分野で活躍できます!
例えば、
・医療機関(精神科医、臨床心理士)
・福祉分野(老人ホーム、障害者支援)
・教育分野(教育関連のカウンセリング、大学教授)
・産業分野(一般企業のカウンセリング、サポート) など。
意外な分野では、司法分野でも幅広く活躍しています。
みなさんは、日本に衝撃を与えた神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)はご存知ですか?
こちらは、生田斗真さんと瑛太さんがW主演の『友罪』のモデルと噂のある事件です。
当時は日本を震撼させ、ここから少年犯罪という言葉が知られ始めました。
実は臨床心理士の仕事は、こういった事件にも関りがあり、犯罪被害者・加害者と向き合い、警察と連携して捜査も行うこともあります。
また教育関連を目指すために発達・児童心理学を学ぶなど、選ぶ方向は人によって様々です。
ひと言で臨床心理士と言っても、目指す方向性で学ぶ分野が大きく変わるため、選択肢の幅は無限大と言えます(^^♪
さいごに
臨床心理士の資格取得について、もし迷っている方がいるならば、挑戦することをおすすめしたい資格です。
学んだことは無駄にはなりませんよ(*^^)v
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