ダーツと言えば、15年前くらいに日本で流行しました。
ですので、日本ではかなり多くの方がダーツを経験したことがあるのではないでしょうか。
ダーツに限らず、遊びというのは常に流行があります。
流行りは去って、またやってくるというサイクルになっていますね。
ダーツは所詮遊びは遊びだと当時は思っていました。
まさか、この数年後にダーツと縁ができるとは知らずに・・・
知人がダーツのプロになった話。
ダーツのプロになるのは難しい?
私は、ダーツのプロ資格を保有し、公式の大会に何度か出場したことがあります。
率直に意見を言うと、プロ資格取得自体はそんなに難しくないと思います。
実技は、女子の方は男子に比べてハードルが低いです。
逆に言えば、男子は難しめです。
男子のプロの世界はハードルがとにかく高いので、ここで落ちるような実力では勝つことが100%に近いくらい厳しいです。
どちらにしても男女問わず、問題はプロ資格ではなく、この後に活躍できるかということがとても難しいです。
活躍するためには、ただ努力するだけでは夢は叶いません。
私がダーツと出会ったのは、当時の職場の上司がきっかけです。
最初は、負けず嫌いから始まり、本格的にそのうちダーツに打ち込むようになりました。
そして趣味だったはずのダーツが、仕事もダーツ業界へと転職する程になりました。
とにかく上達したくて練習の日々でした。
前述に「プロ試験は難しくない」と書きましたが、最低限の勉強は必要です。
筆記は、プロとしての意識、公式戦のルールなどを中心に色んな問題になりますので、ちゃんと勉強しないと受からないです。
「プロになるのは難しいか」という質問に対して、これを単純に「資格を取得する」という面でいうなら簡単だと思いますよ。
ダーツのプロになるにはどうすればいい?
前述にも書きましたが、プロになる事自体は難しくありません。
プロになる為には、公式のダーツの試験を受けて、受かればプロになります。
ダーツの団体があるのですが、パーフェクトという団体のダーツの試験というのは、全国各地で年間20回以上行われています。申込も簡単にできます。10,000円くらい払ったら受ける事が出来ます。
ジャパンという団体は、最寄りのダーツショップなどで可能です。指定されたお店にての開催になるので、要問合せとなります。
パーフェクトプロもジャパンプロも筆記内容は似ていますが、実技内容が異なります。
プロ試験を受ける時は、どちらの団体が良いかを予め決めてから試験内容に合わせて練習することとなるのではないかと思います。
ダーツプロの収入ってどれくらい?賞金は?
選手としてだけで生計を成り立てている人というのは、日本では一握りしかいないと言われています。
実際に、トップレベルの選手とお話しをさせて頂く機会がありましたが、日本のダーツ業界での厳しい現状の話をしていました。
海外で活躍しているプロは、実は日本よりはるかに賞金額が高いそうです。
私は、パーフェクトという団体の中にいましたが、年間賞金は、男子500万、女子200万です。ポイントが多い順にランキングがついていきます。
ポイントとなると、全国で行われる公式戦には全戦でる方が良いです。
年に32回くらい行われる大会に参加し、少しでもポイントを稼ぐことが重要となります。
また、先ほど500万と200万と言いましたが、これはポイントが年間通して一番良かった人に与えられるものですので、1大会毎の賞金は、また別ででます。
また、大会の大きさによって賞金額も異なりますが、男子150万~50万、女子70万~30万です。
そして、これとは別にパーフェクト賞というのもあります。
つまり、1年通してどの大会も優勝かつ年間ランキングも1位であれば、男子は約3000万、女子が約1500万の稼ぎになります。
数字だけを見ると、とても稼げるような気もしますが、全国の大会に行く為の遠征費、宿泊代、参加費などを考えると結構な出費になります。
ずっと優勝し続けるというのもかなり難しいです。
もちろん、スポンサーもつきますので援助はしてもらえるのですが、ダーツの選手としてだけでは食べてはいけない人のほうが多かったりします。
(私は、スポンサーがついていましたが、遠征費は実費でした。全ての大会に参加するというのは、経済的に困難でした)
ですので、ダーツ関係の仕事に就いたり、イベントへ参加したり、ダーツバーを経営しながら活動している人が多いかと思います。
私が経験して感じた事は、とても夢があるものだと思いました。
優勝賞金だけでなく、パーフェクト賞の面白さ、自分より強い人と戦える楽しさ、色んなことを学べる機会があります。
大変なことが多いですが、プロとして参加していくのもとても価値があるものだと思います。
本業にするかは、最初からは決めなくて良いと思います。
失敗した人を何人も見てきていました。
少しずつ、前に進み自分の可能性を信じる事が出来るか、この世界でやっていく事ができるかを考えて夢を少しずつ追って行ってもらいたいです。
ダーツは、プロとして活躍することがゴールではないと私は思います。
色んな楽しみ方、感じ方はあります。
さいごに
いかがでしたか?
なんとなく、ダーツ業界の事が分かっていただけたでしょうか。
最近では卓球もメジャーになり、プロリーグの大会がテレビで放送されていたりしますよね。
日本でも、もっとダーツがメジャーなスポーツになれば、賞金額などもゴルフや野球などのように大きくなるのでしょうが、まだまだ難しいところもあるようです。
ですが、夢に向かってダーツのプロになることは素晴らしい事だと思います。
その時は、「プロになること」がゴールではなく、「賞金王」として活躍していってもらいたいです。
そして、一人でも多くの人にダーツの楽しさを伝えていってもらいたいです。
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