これまでは何となく過ごしてきたお盆ですが、実はあまり良く分かっていないという方が意外と多いのではないでしょうか。
例えば、結婚後に旦那さんのご実家でのお盆は、自分の実家でのお盆とは違う?!とか・・・ありませんか?
そこでお盆の期間、迎え火や送り火について解説していきたいと思います。
お盆の期間は一般的にはどこでも同じ?
生まれ育った地域が違う人と結婚した人や、仕事の都合で実家から離れて暮らす人などが特に疑問にもたれるのがお盆の期間についてです。
特に日本の東と西とでは文化が異なることはよくある話です。それでは実際にはお盆の期間は一般的にどこでも同じなのでしょうか。
色々と調べた結果、お盆の期間は地域によって異なるようです。お盆の期間が地域によって違う理由は明治時代に行われた改暦が関係するそうです。
元々お盆は全国的に7月15日頃に行われていたそうです。しかし暦の国際基準化を目的に行われた改暦によって日本の行事は30日遅れになったそうです。
つまり7月15日頃に行われていたお盆は8月15日頃行われるようになったのです。ただし地域によっては元の7月15日頃にお盆が行われる地域も出てきたそうです。そのため現在ではお盆の期間が地域によって異なるようですよ。
お盆の期間はいつからいつまで?
お盆の期間が地域ごとに違うことが分かったところで、具体的にはいつからいつまでがお盆の期間なのか確認してみましょう。
7月13日~15日:東京都の一部・南関東(主に都市部)・静岡旧市街地・函館・金沢旧市街地など
8月13日~15日:南関東の一部・西日本全般・北関東以北
基本的には以上のようになっていますが、近頃ではほぼ全国的に8月13日~15日をお盆と認識する傾向もあるようにも感じます。
またお盆の時期が以下の期間である地域もあります。
8月1日〜8月3日:岐阜県中津川市加子母
7月31日〜8月2日:東京都 多摩地区の一部
尚、沖縄県・奄美など南西諸島の一部は旧暦7月15日にお盆を行います。(旧暦7月15日は新暦では8月8日から9月7日にあたるため、毎年お盆の時期が異なります。)
お盆の期間の迎え火や送り火のやり方は?
さてみなさんは迎え火や送り火をご存知ですが?実はこれらはお盆にまつわる行事です。そこで迎え火や送り火の基礎知識をご紹介いたします。
【迎え火】
迎え火とは先祖の霊が家まで迷わずに戻れるように、目印として火を焚くことです。一般的には盆入りである7月13日または8月13日の夕刻に行います。
迎え火のやり方は炮烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きの土鍋の上におがら(皮をはいである麻の茎)を置いて燃やします。
ただ炮烙ではなく耐熱の平皿を使ったり、たいまつ や藁(ワラ)、キャンドルなどで代用する方も増えてきているそうです。
迎え火をする場所は基本的に玄関先や庭です。しかしマンションにお住いの方にとって迎え火を玄関先で焚くことは不可能にも思えますよね。
そこでマンション暮らしの方は盆提灯を使われてはいかがでしょうか。盆提灯は迎え火や送り火の役割を果たしてくれるので炎をメラメラと焚くことが出来ないマンションにお住いの方にとっては最適なものとなるでしょう。
最近は炎を一切使わずLEDのろうそくを使用するタイプの盆提灯もあります。炎を使うことがないので火事にもなりにくく、より安全に迎え火や送り火を行うことができるのが魅力的です。
また柄が入ったものや家紋を入れた物。吊り下げるものからスタンド式まで様々なタイプの盆提灯があるようです。
しかし故人をなくされてから四十九日後初めてのお盆の際には白提灯を使うので注意してくださいね。
【送り火】
送り火とはお盆の期間、家に戻っていた先祖の霊を再び送り出す行事のことです。行い方は迎え火の時とほぼ同様ですが、地域によっては精霊流し(しょうろうながし)や灯篭流し(とうろうながし)を行う所もあるそうです。
送り火は一般的に7月16日または8月16日(盆明け)の夕刻に行われます。しかし場合によっては7月15日や8月15日に行うこともあるそうです。
さいごに
お盆の期間や迎え火・送り火について解説してきましたがいかがしたか?
結婚後に旦那さんのご実家の風習に慣れるまでは違和感もあるかもしれませんが、ぜひこちらの記事を参考にしてお盆の期間をお過ごしください。
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