学校から帰ってきてもいっこうに勉強をする気配なし!
帰ればゲームばかりで、そのままご飯を食べて就寝。
小学校に入ったばかりのころはそれでのいいと思っていたけど、中学年。高学年ともなればそうはいきません。
他のお子さんはもっと勉強しているのでは?と、イライラがつのりますよね。
でも、イライラするのは絶対に良くありません。
そのイライラ、お子さんに移ってしまいますよ。
まずはお母さんが落ち着て、そして勉強できる環境を作ってあげることが肝心。
今回は、何も言われなくても子供が家で自然と勉強するようになる方法を紹介します。
子供が家で勉強しないと親がイライラするのはよくない?
勉強をしないからといって、親がイライラするのは決して良くありません。
親の感情というものを子供は敏感に察知します。
赤ん坊の時がそうでしたよね。
思い出してください。
ゆったりした気分であやしているとぐっすりと眠ってくれるのに、何かイライラすることがあって抱っこをしているとなかなか泣き止んでくれない。
そのようなつながりは大人になっても変わることはないと思います。
手が離れ、学校へ行き多くの人たちとの関係が出来上がるようになっても、親子なのですからそれは同じです。
親のイライラは子に伝染します。
子供はそれが自分のせいだとわかるとよけい落ち着かなくなり、気持ちが不安定になります。
声に出して「勉強しないさい」と言われようものなら、今やろうと思ったのに、と反抗の感情しか出てきません。
そして落ち着かせるために、没頭できるものを探し頼ります。
それがゲームだったり、漫画を読むことだったり。
まずはお母さんが落ち着いてください。
子供は勉強しないものだと思うこと!
楽しいことは誰でも好きですよね。
今の時代は楽しいことがいっぱい満ち溢れています。
小さな子供がその誘惑に打ち勝てるはずはありません。
あえて勉強させるなんて考えないことです。
子供が家で勉強するように促す方法
親の願いとしては、勉強することは大事だし、習慣にしてほしい。
分かります。
お子さんの勉強していない姿ばかり目につくのではありませんか?
特に成績が落ちているとか、提出物が出されてないというのでなければ、それほど心配する必要はありません。
どこか親の目の届いてない所でしっかり勉強しているということも考えられます。
授業中に集中してちゃんと先生の話を聞いていれば、さほどの問題はないのです。
また、怒られるから勉強をするという条件行動も感心しません。
それでは勉強の意味や大切さを理解していないことになりますし、親の方は常に監視をする必要が出てきます。
そのうちに自分で習慣づく、という可能性はとても低いです。
ただ勉強机に向かってノートに字を書いているだけということもあり得ます。
知っているお子さんに「お母さんに怒られるから」というのが口癖で、何時間もとてもよく勉強する小学生がいます。
その子は何冊ものノートを使いたくさんのことを書くのですが、内容の方は全く頭に入っていないようで、質問をすると何も答えられません。
つまりは親に勉強をしているスタイルだけを見せて、字を書く作業をしているのです。
これでは時間の無駄ですね。
ちゃんと身につく勉強をしてほしい。
現在、小学校・中学校の授業内容からみても「勉強しすぎる」なんていうことはありません。
学校では授業をしっかりと聞き、家ではその復習と予習をする。
これが勉強の基本であり親としての理想です。
では、親の見ているところ、家で「ちゃんと」勉強してくれるようにするためにはどうしたらよいでしょうか。
子供がやりたいことを承認する
子供が家で勉強しないのは、やるべきことが他にたくさんあるとみなしているからです。
友達と遊んだり、ゲームをしたり、漫画を読んだり、趣味に没頭したり。
そういうことが最優先で、「勉強をする」ということは、とても優先順位が低いのです。
その低い順位の「勉強」を親としてはやってもらわなければなりません。
そのためには、高い順位のものを承認してあげること。
しかし、当然無制限ではだめです。
一日に30分とかきちんと時間を決めることが肝心。
そしてその順番が重要なポイント!
「勉強」と「遊び」の切り替えのできる子であれば心配ないのですが、まず間違いなく子供はこの切り替えはできません。
「勉強」→「遊び」の順がお薦めです。
前に「遊び」をもってくると、「遊び」モードのままで勉強に取り掛かることになります。
しかし、「勉強」が先の場合、早くゲームがしたいという気持ちのせいで、効率よく勉強を済ますという工夫が出てきます。
まず帰ってきたら必ず「勉強」を行うこと、それが済んだら好きなこと何をやってもいいよというルールを作りましょう。
ちなみに、私のころは「宿題を終わってからおやつ」というのが定番でした。
勉強はお母さんの見える所で
勉強は勉強部屋で、と考えがちですが、有名私立中学校合格者の多くが家のリビングで勉強していたというデータがあります。
お母さんが家事をこなしながら目の行き届くところ、声の聞こえる所で勉強していたのです。
勉強する、というと「黙々と」いう印象がありますが、それは中学上級や高校生以上の話。
小学生や中学1・2年生はけっこう独り言を言いながら勉強を進めています。
問題と取り組んでいることがそのまま口に出てしまうのですね。
お母さんもそれに乗っていいと思います。
お子さんが「こんなのわからないよう」、「面倒くさい!」などと言ってきたら応えてあげてください。
「ちゃんとやらなきゃだめだよ~」でもいいですが、時間があったら「どれどれ?」とみてあげるといいでしょう。
答えを教える必要はありません。
一緒に取り組むという姿勢が大切なのです。
辞書を引いてみよう!とか、教科書を見てごらん!とかアドバイスをしてみてください。
一緒に辞書を見てあげると、さらに効果が上がります。
「ほら、ここにこう書いてあるよ」、「地図にはこう出ているね」とお母さんも参加することによって、勉強の面白さが見えてきます。
子供は一人で苦労しているのがイヤです。
何で自分だけ?と思ってしまう。
お母さんが洗濯物を畳んだり、料理の支度で忙しくしていたとしても、それは当たり前のことで、自分だけが大変な思いをしているとみるのです。
できれば一緒に参加するような形で、ぜひお母さんの見える所でお子さんには勉強をさせてみてはどうでしょうか。
子供が勉強しやすい環境を家でつくるポイントは?
勉強ができる、できないの違いは遺伝によるところよりも、「環境」によるところの方がずっと高いといわれています。
「勉強をする」ということが「フツー」の状態であるという「環境」を作ればいいのです。
本をよく読む子供は家にたくさんの本があり、やはりそのご両親も本を読みます。
読まない子供の家には本が少ない、あるいは無い!
好奇心をそそるような題材の本がすぐ手元に在り、しかもガチャガチャと始終うるさい環境ではないということ。
親もまた、時間があれば本を読んでいること。
これが、本好きの子供を作る環境です。
勉強も同じことがいえます。
お母さんの勉強をしている姿を見せる
お母さんの勉強をしている姿を見せることで勉強は誰でもがすること、大人になっても勉強は大事だということを示してあげましょう。
子供というのは、勉強は自分たちだけがするもの、大人は仕事をするものと思っています。
この仕事の中に彼らの考える「勉強」は入っていません。
大人は「勉強」から解放された人たちだと認識しています。
なので、「勉強しなさい」といくら言っても、それをもうしなくてよくなった人の言うことなど容易に聞けないのです。
大人になっても勉強しなければならないことは山ほどありますよね。
それをあえて子供の前ではしないだけです。
勉強をする姿を見せてください。
わからない漢字があったら辞書を引く、聞きなれない地名がテレビで出てきたら地図を広げる。
そういう親の姿を見せることです。
うちのお母さんは分からないことがあるとすぐにスマホで検索するよ!
これでいいです。
ちゃんとお子さんは認識しています。
わからないことがあったら「調べる!」
その姿勢が大事です。
できたら褒める
「勉強」は「地味な」作業、我慢を強いる「修行」や「苦行」であると思っているお子さんが多くいます。
確かに、似たような計算をいくつもしたり、何度も同じ漢字を書いたりします。
でもこういったことは他のことでもあります。
スポーツでも音楽でも、上手くなるためには同じことを何度も何度も繰り返しますよね。
同じことです。
そして「地味な作業」の向こうには自分の進歩が待っていることを示すこと。
ちゃんと評価し、褒めてあげてください。
テストの点数が上がった時はもちろん、たくさんの計算をこなしたときも、よくやったね、がんばったね、と声をかけることです。
自分の行動に対してちゃんと見てくれている、評価してくれる、というのは「自己肯定」につながりとても大事なことです。
「自己肯定感」が低いと何に対しても自信が持てなくなってしまいます。
何もしたくなくなります。
やればできるということ、さらに自分以外の他の人が喜んでくれるということ、この連鎖をしっかりとお子さんに植え付けてください。
テストが返ってきた時だけ関心を持ち、勉強しなかったからよ、と責めるのはダメです。
点数が上がった時も、「へえ、がんばったね」だけではなく、「ほらあの時、すごく頑張っていたよね」と過去のお子さんの行動を思い出させ、評価してあげること。
お母さんはいつも自分ことを見ていてくれている、ということがお子さんにとってはとても大事なことなんです。
勉強は楽しいということを身をもって示す
「分かる」ということが楽しいことだということを、お母さんが教えてあげてください。
一度覚えた年号を得意満面でそらんじる。
テレビに出てきたこのスポーツ選手はこの国の出身なんだよ、と地図を示す。
お友達から聞いた料理のレシピを、ノートとにらめっこしながら苦労して料理を完成させる、なんていうのも上等!
努力することはいいこと!毎日毎日が少しずつでも「勉強」でありそれが「前進」であることをお母さんが示すこと。
本を見ながら、「ほら、こんなことが書いてあるよ。へええ、そうなんだあ」と言って感心するのも「あり!」です。
新しいことを知ることの喜びをお子さんとともに分かち合ってください。
お母さんが喜ぶことはお子さんも喜びます。
それが相乗効果となって次から次へと何かを「知りたい」という欲求へと繋がっていきます。
勉強意欲のない子供に限って、妙に冷めていて人生はもうこれでお終い、というような訳知り顔をしています。
これは滑稽だし、とても残念なことです。
そういう子のお母さんは、やはりまた似たような表情をしています。
少し視点を変えて、この世の中がワクワクでいっぱいであり、「知ること=勉強」は楽しいことであると考えてみてください。
お母さんが変われば、きっとお子さんも変わりますよ。
さいごに
子供が家で勉強しないことに対して、イライラするのは分かりますがそれを態度に示すのはよくありません。
口に出る言葉はどんどんエスカレートしていきます。
お母さんにとってもストレスばかりが溜まります。
まずはお子さんの行動を認め、その中から勉強をするルールを作っていくこと。
それには家庭の環境がとても大事です。
身近にいるお母さんが積極的に「勉強をする」環境を整えていくようにしましょう。
人が環境を作り、環境が人を育てる、といいます。
ここまでのこと、ちょっと試してみてはいかがでしょうか。
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