日本では食品ロスの問題が深刻となっています。そんな中、大手コンビニエンスストアのセブンイレブンとローソンが賞味期限間近の商品をポイントで還元すると発表しました。これは日本の食品ロスの問題を改善する大きな足掛かりとなるはずです。
しかし「ポイントの還元」とは、少々分かりにくいところもありますよね。そこでコンビニエンスストアにおける賞味期限間近商品への取り組みを解説したいと思います。
ニュースソース:コンビニの「ポイント還元」「実質値引き」「なぜ今やるの?」騒ぎでそもそもみんなが忘れていることとは?
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20190521-00126706/
コンビニは賞味期限間近の商品は廃棄?!街のお店はどうしているの?
コンビニエンスストアのセブンイレブンが賞味期限間近の商品をポイントで還元するのがニュースにまでなりましたが、そもそも街のお店では賞味期限間近の商品をどうしているのでしょうか
- スーパーの場合
スーパーなどでは賞味期限間近の商品は値引きをするなどをして販売します。特にお惣菜やお弁当は売れ残りがないように閉店間際ともなれば値引きシールが次々と貼られます。
- デパートの場合
お惣菜やお弁当の値引きはスーパーなどの比較的安い小売り店だけの話ではなく、デパ地下などでも行われています。
- これまでのコンビニエンスストアの場合
賞味期限間近の商品や商品入れ替えのため値引きされた商品を、お店の角などに設けたセールコーナーで売ることはあります。
しかしスーパーのように総菜やお弁当までもが値引きされることはごく稀で、ほとんどのコンビニは総菜や弁当の値引きは実施していません。
- コンビニで売れ残ったデイリー商品は?
資源に再利用されることもあります。しかし大部分は廃棄されることの方が多いそうです。
セブンイレブン食品ロスへの取り組みは?賞味期限間近の商品をポイントで還元?値引きじゃないの?
大手コンビニエンスストアが賞味期限間近の商品をポイントで還元するとありますが、具体的にはどのような取り組みになるのでしょうか。
- セブンイレブン
賞味期限間近の商品を購入したお客に、電子マネー「nanaco(ナナコ)」のポイントを5%ほど還元予定だそうです。
尚、ポイントが還元される対象は弁当・おにぎり・麺類などの数百品目です。但し現段階ではあくまでも予定であり、細かな内容は調整中とのこと。
- ローソン
実験的に6月11日~8月31日の間、愛媛県と沖縄県の合計約450店で、16時以降に目印の付いた商品を買うと100円につき5ポイント還元され、更に対象商品の売り上げの5%が子ども達の支援へ寄付される仕組みにもなっています。
またこの取り組みは「Another Choice(アナザーチョイス)」と名付けられ、食品ロス削減と子どもたちへの支援の両方を目的としています。
コンビニが「値引き」ではなく「ポイント還元」にする理由とは
さてここで疑問に思うのが、なぜわざわざ「ポイント還元なのか?」です。スーパーのようにシンプルに値引きではいけないのでしょうか。
- 販売価格はお店側が決める
実は商品の「販売価格はお店側が決める」といった決まりがあります。そのためコンビニ本部がお店側に対して「賞味期限間近の商品は値引きをする」といった命令を下すことは出来ません。
- 販売価格はお店側が決定するのに…、どうして?
商品の販売価格はお店側が決定するのであれば、今までにも賞味期限間近の弁当などに対して値引きが出来たのではないか?という考えも出てきますよね。
ところが商品の値引きは正規料金での売り上げの妨げやブランドイメージの低下を引き起こす原因になると考え、コンビニ本部としては値引きを推奨してきませんでした。お店側としても本部のそういった考えに賛同したのか、それとも忖度したのか…?
結果多くのコンビニでは賞味期限間近の弁当などに対して値引きをしてこなかったのです。
さいごに
コンビニエンスストアにおける賞味期限間近商品への取り組みについて解説してきましたがいかがでしたでしょうか。
少し回りくどいようにも思えますが、ともあれ今回のコンビニエンスストアの取り組みをきっかけに日本の食品ロスが少しでも解決されればいいなと思います。
ぽちっと応援お願いします(^^♪→
にほんブログ村
コメント