100人に1人がてんかんという病気にかかる(予備軍)と言われていることをご存知ですか?
珍しい病気ではないですが、運転免許が取得しにくい(※医師から許可が出ればOK)、妊娠出産に影響があるなど問題がでてきます。
特に女性が気になる「妊娠出産」について、今回はご紹介したいと思います。
てんかんの治療を行って本当に完治するの?
結論から先に言えば「完治するのか?」という質問の答えは、とても難しいもので、「完治する」と言い切る医師はいないのだとか。
ただ、小さな子どものてんかんは、大きくなるにつれて完治するという先生は、いらっしゃいました。
(良性てんかんと呼ばれるものらしいです)
知人は、10代にてんかんと診断され、今(30代)も病院で治療を続けています。
10代の頃は担当医にいずれ発作は治まると言われていたのだそうです。
しかし、20歳過ぎても発作は良くなるどころか、発作回数が多くなってしまいました。
当時の担当医からは「これからてんかんという病気と上手く付き合っていく必要があります」と言われたとのこと。
てんかんにも突発性のものや先天性のもの、後天性のもの、更に部分発作なのか全般発作なのかなど、色々な種類があります。
参考URL…https://www.tenkan.info/about/epilepsy/about_05.html
多くの方は、通院で薬の投与によって発作を抑制しています。
それで症状が良くなる人も結構います。
知人の場合は、薬がどれも合わず、副作用がでたり発作の回数がむしろ増えるなどありました。近年、新薬を試しており、これが少し効いていて発作が少し治まっている状況です。
年齢も年齢ですし、子どもを産みたいと考える気持ちは強くなる一方で、てんかんだから子どもを産むことが絶対出来ない、完治しないと産むことができないというわけではないという事を担当医に言われたんだそうです。
大切な事は、薬の量を最小限におさえつつ、発作回数を減らすことです。
完治したい!という焦る気持ちは抑えて、担当医と一緒にてんかんの病気と向き合いゆっくり前に進むのが良いのではないでしょうか。
てんかんの治療は、発作の種類で変わるの?
てんかんの種類によって治療は変わります。
てんかん薬の投与以外に、外科手術やケトン食療法(食事制限すること)、ACTH療法(筋肉注射)、迷走神経刺激療法(VNS)があります。
「てんかん=手術する」というイメージもあるかもしれませんが、色々とあるのです。
どのような治療を行っていくかというのは、病院で検査等を行っていくものですので、詳しくは担当医や専門家の方に聞いてみることをおすすめします。
知人は外科手術は難しいと言われたそうです。
てんかんの薬を飲むだけでは、症状が今以上には期待できないと判断され、迷走神経刺激療法(VNS)を勧められています。
妊娠出産を考えているからこそ、VNSをするかしないか考えている最中です。
てんかんの治療の最新情報を知りたいという方へ
てんかんの最新情報を知る為には、まずは担当医に積極的に質問することが良いかと思います。
また、てんかん患者と専門の先生等が集まる会も定期的に行っているところもあります。
通っている病院で案内される事もあると思います。
他にも、日本てんかん協会(https://www.jea-net.jp/jea)やてんかん情報センター(http://epilepsy-info.jp/)、静岡てんかん・神経医療センター(http://www.shizuokamind.org/)では、てんかんに関する最新情報を常に発信してくれています。
安心して妊娠出産をしたいと考えている人は、こういったところから情報を収集し、分からない点などは担当医に尋ねてみることが一番でしょう。
さいごに
知人の事も含めながら書いてみましたが、少しでも参考になったでしょうか?
私の個人的な意見ですが、良性てんかんでも突発性てんかんでも手術した人でも「完治はしても根治はしない」と勝手に思っています。
しかし、手術成功で完治したならば、それはとても喜ばしい事です。
根治したかは、専門家も「根治しました。もう二度とてんかんにはならないでしょう」と断言できないと思います。
だからこそ開き直って前向きに上手く付き合っていく事が大切なのではないでしょうか。
知人は、てんかんになった自分が凄く嫌いな時もあったといいます。
しかし、てんかんと向き合っていくことで発作回数が減ってきて服用している薬の種類も減り、安心して子どもを産めるような環境になってきているのなら、これも幸せな事だと考えられるようになってきたそうです。
あとは、更に自分に出来る事を試していくだけです。
考え方できっと人生が変わるのだと思います。
担当医と真剣になんでも話せるようになれば、あなたは完治するかもしれません。
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