テレビなどのニュースで「てんかん」の病気がもとで事故・・・などというのを見たことがある方もいると思います。
てんかんと言えば、けいれんするというイメージが多いでしょう。
しかし、全ての症状がけいれんするというわけではありません。
今回は、けいれん以外の症状の一つ「よだれ」について書きたいと思います。
てんかんの症状のひとつであるよだれについて
てんかんで、なぜよだれが出るのでしょうか。
てんかんには色々な種類があり、てんかんの種類によってはよだれが出るという事があるのです。
例えば、側頭葉てんかんという症状は、自動症が出ます。
目がどこか一点を見つめながら、口元をもぐもぐさせたり、よだれを流したりします。
小さな子どもが一番なりやすいローランドてんかん(良性てんかん)は、片方の顔面がひきつり、意識はあるにもかかわらず、言葉を発することができなかったり、ひきつっているせいでよだれが流れたりします。
強直発作は、多くの方が想像するてんかん発作のひとつです。
全身がビクビクけいれんして、意識を失い倒れ、泡を吹いているという発作です。
中には、呼吸が一時的に止まる他、血の気が引いたように真っ青な顔になることもあります。
意識が吹っ飛んでいるからか、けいれんしているからか、気づいたらよだれが大量に出ている事は多々あるのです。
通院しながら薬を飲んでいる知人は、けいれんはしないですが、発作が起きた時は「う~…」と声に出しながら暴れています。
その際、気づけばよだれがダーッと流れています。
てんかんの代表的な症状のひとつだと認識しています。
てんかんの症状のひとつ「よだれ」について~高齢者の場合~
近年、今までてんかんになったことがなかった高齢者にも突然てんかんになるというケースが増えているようです。
高齢者が発症するてんかんの多くは、側頭葉てんかんになっていると言われています。
さらに、複雑部分発作というのが多く、けいれんするというよりは意識障害に近いです。
つまり、自動症のような症状で口をもぐもぐさせたりよだれを垂らしたりするのです。
難しい点は、高齢者になると認知症なども発症してくるため、とても見極めがしにくい事です。
誤診がされることも少なくありません。
高齢者と子どもによってよだれの種類が違うなど、こういった点はありません。
てんかんの症状のひとつ「よだれ」について~子供の場合~
子共の場合、ローランドてんかんになることが多いです。
意識はあっても片方の顔面がひきつり、発作中は言葉を発することが困難です。
発作が大きく発展してけいれんまで起こるということもあるとも言われていますが、基本的には小さな発作が続き、時間も短いため親が気づかないということもあります。
顔面がひきつってしまうため、よだれが出ることが多いです。
しかし、赤ちゃんの場合は普段からよだれを垂らすこともまだ多いので、親がとても気づきにくいそうです。
小学生くらいであれば、本人が自分で報告してくれるでしょうからすぐに対応できると思いますが、小さな子供となると、なかなか見極めが難しいでしょう。
さいごに
よだれというのは、てんかんの代表的な症状の一つだと認識が少し出来たのではないでしょうか?
「意識がなくなる」「もうろうとする」「顔面がひきつってしまう」などのことから身体が思うように動かずに、よだれが出るという事は多々あります。
課題は、てんかんによるよだれか適切にジャッジする力が必要だということです。
「よだれを垂らした記憶が本人にない」「ついさっきまで様子がおかしかったのに今はいつも通り」などの事が続けば、一度病院に診察してもらうことをお勧めします。
てんかんは、発作後もうろうとしている時間が少しあってもすぐにまたいつも通り元気になるのが特徴です。
周囲がしっかり観察し見極める力をつけることが必要です。
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