脳の病気って、突然起こることが多いですよね。
私の父は急性くも膜下出血で生死の境をさまようこと1カ月半・・・
大手術を経験しています。
脳卒中ってどんな病気?
三大成人病と言われる「ガン」「心臓病」「脳卒中」。
その中で、脳卒中は「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」の総称です。
脳卒中は高血圧の合併症として起こりやすい病気だと言われています。
脳梗塞とは?
脳梗塞は、脳の血管がつまってしまう(梗塞)病気です。
血圧が高いと血管の内壁に圧力がかかり、細い血管は常に張りつめた
状態になるため、血管が硬くなり動脈硬化になってしまいます。
硬くなった血管は、詰まりやすくなりコレステロールが溜まりやすく
なるので、脳梗塞になりやすくなります。
梗塞を起こした部分は、酸素と栄養が行き渡らなくなるため脳細胞が
壊れてしまいます。
脳出血とは?
脳出血は、高血圧から動脈硬化になり、硬くもろくなった血管に血液が
大量に流れたときに血管の外側に強い圧力がかかることで、
血液成分が血管の内壁に染み込み、血管にこぶができたり、
血管が破れやすくなることで起こります。
くも膜下出血とは?
くも膜下出血は、脳出血の中で、脳の表面を覆っている膜と、その外側のくも膜の間で出血することをいいます。
原因は、血管にこぶができたり、血管が破れやすくなる場所が、脳の表面を覆っている膜と、その外側のくも膜の間であるということです。
私の父は急性くも膜下出血で仕事中に意識を失いました。
仕事はタクシー運転手です。運転中に意識を失ってしまったんですね・・・。
幸い、お客さんをおろした直後だったとのことで、車のスピードは出ていなかったものの、個人宅の門柱にぶつかって止まったので、怪我はありませんでした。
病院へ救急搬送された後、実家の母に連絡が行き、母から私に連絡がきて、最も早く病院に駆けつけることが出来たのが私でした。
病院では、父はもう危ないということで、親族・親戚に連絡を取るように言われました。
手の施しようがないと言われた状況の中、担当医師の交代の時間になり、たまたまその道の権威と言われる先生に当たったことが、父にとっては最大の幸運でしたね。
ダメもとで行った手術が成功。ほんとに奇跡ですよ。
それでも、1カ月半は意識が戻りませんでした。
そんな父に、母は仕事をしながらも、付きっ切りの看病。大変だったと思います。
父の意識が戻ったと連絡があったときには涙が出ました。ダメダメな父でも、私にとっては家族です。
意識が戻っても、しゃべれるわけではなく、意識混濁もあり、しばらくは大変な状態でした。
少しずつリハビリを重ねて、しゃべれるようになり起き上がれるようになり、歩けるようになり・・・ようやく退院。
退院しても、しばらくは自宅療養です。
数年後仕事にも復帰・・・・はしたのですが、やはり脳の大手術をしていることもあり、今までの要には働けず・・・仕事は辞めてしまったんですけどね。
父は現在も、多少の痴呆はありながらも生活しています。
突然起こる病気・・・・そうならないためにも。
こんな症状があらわれたら注意!
- 風邪でもないのに頭が痛い
- 急にめまいがする
- 手足がしびれる
- ろれつが回らなくなる
- ものが二重に見える
- 貧血や耳の病気がないのにめまいがする
- まっすぐに歩けず、歩行が不自由になる
- 直線が書けない
- 箸が上手に使えなくなった
- 意識がなくなったことがある
脳卒中の多くは、何の前触れもなく突然起こり、短期間のうちに症状が進行すると言われています。くも膜下出血は、急激な痛みがあるのに対し、脳出血や脳梗塞は痛みはなく症状が出ることも。
上記のような症状があらわれた場合はかかりつけ医にかかることをお勧めします。
急激な症状があらわれた場合は、迷わず救急車を呼んでください。
早期発見と予防
脳卒中は発病すると、亡くなる危険が高い病気であり、身体のまひや言語障害、意識障害などの後遺症を残すことが多い病気でもあります。
三大成人病と言われるほど、罹患する人も多い病気ですが、脳卒中は発病する前に予測して、発病を防ぐことも出来る病気です。
脳卒中の主な原因は動脈硬化だと言われています。動脈硬化は高血圧、高脂血症、糖尿病、喫煙などがあげられます。
これら生活習慣病が要因となることが多いので普段の生活習慣を見直すことで、予防ができると考えられています。
脳卒中予防のポイント
- 普段から血圧を知り、コントロールする心がけを
- 塩分控えめの食生活と、コレステロールを減らす
- リラックスできる趣味を持つ。適度な運動を心掛ける
- 40歳になったら脳ドックを受診し、脳の健康状態を常に把握する
脳卒中になってしまったら?
脳卒中を起こしたことのある人は、再発の確率が高くなるそうです。
血圧をコントロールし、再発の予防に努めることが大切です。
再発の予防には生活習慣の改善、リハビリテーション、降圧薬などの治療です。
高血圧は放置せずに、病院を受診し適切な治療を行いましょう。
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